愛媛県立とべ動物園での「歯の衛生週間行事―動物さんと歯をみがこう!」のイベントも、11回を迎えた。今回も動物さんの選定が、一番頭を悩ます。今年はベビーラッシュで、ヒツジの子供が2月に、ヤギの子供が3月に生れていたが、昨年、一昨年と同じでは・・・。
毎回地区内の幼稚園児たちを招待しているが、みんなに楽しんでもらうため、また自分たちもマンネリにならず楽しく取り組むため、どの動物さんにするか悩み始めると、私もご飯をおいしくカメカメ出来ないのでごザ〜ル。
動物園の方からは、干支の申年に因んで小型のサル(スローロリス リスみたいな名前のサル)あるいは、中型のカメ(ケヅメリクガメ アフリカで最大のリクガメ)が提示された。(以前にカメの歯を磨く練習をしてみたが、歯ブラシを出すと頭を引っ込めてしまってダメだったのだが・・・。でもこのカメはスネークハウスの中で自由に歩き回っているカメで、ヒトにも慣れていているそうだ)
結局今年の動物は、サル・カメ(カニ)?合戦だ!と冗談を飛ばしながら両方磨くことに決定した。伊予歯科医師会のHPの写真では、体の大きさの縮尺が違ったため、キングコング対ガメラだという声もあがった。
リビング松山(5/29号)に告知広告を掲載し、また6月1日から初めて行われることになった伊予市の節目歯科健診(歯周病検診 6/1〜12/31)の紹介を兼ね、このイベント告知の折込広告を、伊予地区の新聞3紙(愛媛・読売・朝日)に約3万1千部入れた。このかいあってか事前の問い合わせが、私が担当して初めて一般の方からもあり、またメディアからも多数あった。
6月4日(金)朝、入梅したのに青天だ〜!
午前10時、二宮順二先生の総合司会で、今年も「歯の衛生週間行事」が始まった。ゲストは、数年前からお誘いしていた伊予市立の伊予・からたち・北山崎の三幼稚園の年長児たち93名と教員4名です。当日は平日にもかかわらず一般参加者も多数来て頂いてアニマルステージは賑っていた。(今年は特にNHKの気合が入っていたのか、我々イベントスタッフよりも早く来て入場ゲートで待っていてくれた。)
伊予歯科医師会会長、佐々木典彦先生の挨拶のなかに、過去10回のイベントで動物の歯を磨いている10枚のパネル写真それぞれの説明があった。本当によくこれだけたくさんの動物を毎年磨き続けてきたと、また一つ一つに思い出が詰まっていると万感の思いだった。
続いてとべ動物園園長、生野一郎先生に挨拶をしていただいた。このイベントがとべ動物園の歴史の半分以上で関わっているという話をいただいた。またこのイベントが始まるきっかけとなった「とべ動物園元園長 山崎 泰 先生」が、当イベントの功労により第17回愛媛県歯科保健文化賞の県歯会長表彰を受賞された旨報告があった。
次に「動物の歯の話」となり、今年初めて登場の獣医師の熊岡悟史先生が、動物の骨の標本(キリン・トラ・ワニ・クマ-むし歯のある標本)を使用して、いろんな動物の食に対応した歯について、わかりやすく説明していただいた。自然界の動物がむし歯にはなりにくい理由(歯間部が空いており食物残渣が残りにくく、唾液はヒトよりアルカリ性で歯を溶かしにくい。)がある。しかし動物園で飼育されている動物やペットとして飼われている動物は、長生きするようになり、また砂糖を含む食物を食べる機会が多くなるため、むし歯になりやすくなるようだ。またカメには歯がなく、代わりに歯板(筋肉が変化したもので歯と同じくらい硬く鋭いので、噛まれないように注意するように!)で食べていると教えて頂いた。子供たちにもわかりやすかったと思うが私たちにもなるほどと思うことが多かった。
続いて県技歯科衛生士科の学生さんたちの寸劇が始まった。最初に司会のおねーさんが登場し、合言葉「歯みがきでおじゃる」を子供たちに覚えもらうと、「おじゃる丸」のテーマ音楽とともに、おじゃる丸たちが登場し寸劇が始まった。毎回子供たちの好きそうなキャラクターを選んでくれ、毎日の放課後の練習も大変な量と伺っている。歯みがきの大切さをテーマに話が進み、その後再び司会のおねーさんが登場し、「おじゃる丸」のテーマソングに合わせて、園児たちといっしょに会場全体で踊りながら、歯みがき体操を楽しんでいた。
さて毎年恒例の「○×クイズ」には、ユーモアたっぷりの迷?司会、坂見一彦先生・上山美穂先生に加えて、新キャラクターが登場した。その名も浪速大学歯学部客員教授の古妙雄三(こたえゆうぞう)博士(実は伊予歯科医師会の西本先生)である。白い巨塔のオープニングテーマの流れる中、厳かに登場したが、どこかしんぱ〜い・・・。○×クイズが始まると、古妙雄三先生が問題に対して解説を行いつつ正解を出すと、園児たちは歓声を挙げていた。
いよいよ、動物の歯磨きの時間になる。例年招待園で代表園児3人(各1名)を事前に選んでもらっているが、一般参加者からも歯みがきをしてくれる子供たち3人を選出して、計6名の子供たちがカメの歯みがきに参加してくれた。
アニマルステージの周囲では、入場口から移動したぬいぐるみ3体(岡田啓嗣先生、中村 覚 先生、福住雅州先生)と観衆が見守る中、本日の主人公スローロリスのハリー君2才とケヅメリクガメのバム君10才の登場となった。キーパーの山崎洋介さんからサルとカメについて説明をうけた後、選ばれた6人は、ケヅメリクガメのバム君(前日から絶食していたので食べる方にご執心であった。)の歯みがきを恐る恐る、楽しそうに、また、真剣にしていた。その後スローロリスのハリー君は、自分で歯ブラシを持って磨いた。(練習のしすぎであまり歯ブラシに興味を示さなくなっており、一瞬ではあったが、さすがテレビ局のカメラマンは、その一瞬を捕らえてしっかり各局のニュースで流れていた。)歯みがきを終えた招待園児たちには、記念品の歯ブラシと歯磨き剤、デンタルミラー他がプレゼントされた。
閉会の挨拶では二宮先生が、「来年の同じ日、同じこの場所でお会いしましょう!」との言葉で締めくくって頂いた。
「動物と児童とのふれあいを通じて、口腔衛生に対する興味と関心を高め、同時に、話題性のある行事を行うことにより、県民に広くアピールすること」を目的としたヘルスプロモーションは、今回もテレビ局5社のニュース、新聞4杜の記事に取り上げられ、まずまずの成功だった。 今年も各テレビ局のニュースで放送され、特にNHKでは、全国版のニュースで放送された。
この誌面をお借りして、改めて、この行事を応援・協力して頂いたとべ動物園、報道機関、歯科医師会の各関係者、県立歯科技術専門学校歯科衛生士科の皆さん、また協賛して頂いた各社に感謝致します。
そして何より、私たちの身勝手なイベントに借り出され、練習のしすぎで大変だったハリー君、日頃歯磨きなどしなくてもいいのに、いやがらず、おつきあいしてくれたバム君には、深く感謝しております。
また来年からも更なる話題性に富んだイベントになるよう企画し、地域住民に、予防の大切さを知ってもらえるよう頑張りたいと思います。
さて来年の動物は何かな〜! |